窓猫雑貨店でお取り扱いしている、生き物をモチーフにした金工作品をご夫婦で制作する窓の庭さん。お二人の金工作家としての歩みや、動物というモチーフへの向き合い方について伺いました。

建築から始まった作品づくり
高校から大学院まで建築を学んでいたという窓の庭さん。金工作家としての活動を始めたきっかけは、建築模型のために揃えた真鍮板と糸鋸を使い、何気なく生き物のブローチを制作したことだったといいます。
活動をはじめた頃は、もう少し抽象的なデザインの作品を制作していましたが、独学で金工を学びながら技術を習得していくうちにできることが徐々に増え、今の作風につながりました。

「窓の庭」という屋号は、初代アトリエの小さな窓から見える庭に由来しています。そこから見えていた楽しそうな動植物たちの風景が、窓の庭さんにとっての原風景となっています。
生き物というモチーフに込める思い
窓の庭さんの作品のほとんどは、生き物がモチーフ。その理由は、「生き物が好き」というシンプルなものです。地球を思い浮かべたとき、国のかたちや国旗よりも先に「動物」のイメージが浮かんでくるほど、頭の中が動物であふれているといいます。

私たちヒトもまた動物であり、チンパンジーやボノボとは遺伝子が約98.8%同じだといわれています。住む環境や文化が異なる人々と向き合うときと同じように、敬意を持って動物たちと向き合いたい。そんな想いで作品を制作されています。

制作にあたっては、実際に動物を見てからつくることが多いという窓の庭さん。動物園や水族館にいる好きな個体、たまたま印象に残った個体、あるいは野生動物をモチーフにすることもあります。
飼育されている動物の場合は、その個体の特性やクセを引き出せるようなポーズをモチーフに。また野生動物の場合は、例えば「地球温暖化」などそれぞれの環境で起こっていることを内包した作品を目指しているそうです。
鍛金をベースに、独自の表現を求めて
金工というジャンルの中でも、窓の庭さんは「鍛金」という金属板を用いる技法をベースに制作しています。切ったり叩いたり火を入れたりと、それぞれの得意分野を活かし、作品は常に二人の間を行き交いながら形になっていきます。

金工の師がいなかったこともあり、無意識のうちに独自の表現が増えていったという窓の庭さん。これからも伝統的な技法をもとにオリジナリティを加えながら、新しい表現を模索していきたいと語ります。
窓の庭さんの手から生まれる金工の生き物たち。ぜひお気に入りの一匹を見つけてみてください。

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